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俺様社員をどうマネジメントするか  (8/17/2008) 

 内田和俊  ダイヤモンド社  \1,500

 いつぞやのシュガー社員のようなセンセーショナルだけで中身のない本かと思いましたが、意外と硬派な本だったのでご紹介です。

 モンスター××といわれるように、企業の中でもモンスター社員が出現しはじめているようです。若手のこのモンスター社員を、著者は俺様社員と名付けています。基礎的優秀さをベースに苦労をせず、勝手気ままに仕事をするということと自由をはき違えている若手社員は、確かに多くの企業で見かけるようになって気、ました。そういった若手社員に対しどう取り組んでいくかを、理論的かつ実践的に説明しているのがこの本です。その分析の多様さや観点の明確さは素晴らしいものがありますし、実践的であることは間違いありません。
 もちろん書き口は軽妙ですし、飽きない文章とテーマで最後まで退屈せず読ませてくれる本でもあります。私としては、現代版「雨ニモ負ケズ」に思いっきり笑わせてもらいました。(読み人知らずで著作権の帰属が不明のため、ここには載せられません。ネットで探してください、けっこうヒットします。)

 ということで、俺様社員とおぼしき若手が付近に生息している方に。

 

みるわかる伝える           (8/17/2008)       畑村洋太郎  講談社       \1,200
フォーカス・リーディング    (8/17/2008)     寺田昌嗣    PHP研究所     \1,100
スピード読書術         (8/17/2008)     宇都出雅巳  東洋経済新報社  \1,500
プロ脳のつくり方        (8/17/2008)     塩野誠     ダイヤモンド社      \1,500

  ここのところいろいろな本をどっさり読んでましたら、不思議と勉強方法に関わる本ばかりになりましたので、まとめてご紹介です。

 まずは「みるわかる伝える」ですが、私が講座中常に申し上げている基本の、「みる」ということをきちんと論理的に説明してくれる本です。その上で「わかる」の意味と、それを「伝える」ことの基本を教えてくれますので、論理的にモノを考えご自分の実力を高める基礎として、役立つ本と思われます。

 次の「フォーカス・リーディング」と「スピード読書術」ですが、それぞれ速読に関するメソッドと功罪を示してくれます。フォーカスリーディングはどちらかといえば速読術を習得するための基本を述べているのに対し、スピード読書術は速読の意味合いと注意点、その功罪をやさしく示してくれることで、読むことのヒントを得られます。

 次の「プロ脳のつくり方」ですが、コンサルタントの思考のヒント集といった本であり、私自身も同じような考え方をしているところが多いので、共感できました。情報分析、問題解決、交渉などの書くシチュエーションで使える様々なヒントを、具体的に説明してくれています。しかしちょっと理屈っぽく、こじつけめいたところが散見されるのは残念でしたが。

 どの本が素晴らしい/つまらないというのは特にないので、ご自分の好きな本を読むことが大切と思われます。このように勉強のツールはたくさん転がっています。

 ということで、勉強方法を身につけたい方の参考に。