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「オキテ破り」が人を動かす!   (11/23/2008) 

 秋沢志篤  日本実業出版社  \1,500

 最近時たま目にすることになる、「非まじめ」について書かれた本なのでご紹介です。

 著者はもとam/pmの社長であった方であり、この本ではam/pmの経営を通して得たビジネス観や哲学を紹介してくれています。身近な企業であるためにその例が納得しやすいですし、面白いエピソードが多いので読み物としてもよく書かれていると思います。

 しかし一番面白かったのは、この方の言う「オキテ破り」という考え方であり、これはまさに私の言うところの「非まじめ」そのものです。この方も閉塞的なビジネス状況の中で、このオキテ破りという考え方でビジネスを行ってきましたし、それが故にさまざまな問題を生じさせ、結果としてどのようなことが訪れるかをきちんと説明しくれています。実践の世界で鍛えられた考えですので説得力がありますし、その例が面白く結構楽しく読むことが出来ました。この本を読んでなぜam/pmがおでんをやらないかの理由がわかりましたし、やはりコンビニのおでんは食べたくないなぁ...という気持ちが強まりました。(その理由が知りたい方は、是非この本をお読み下さい。)

 ということで、日本人による実証済の「非まじめ:オキテ破り」の考え方を知りたい方に。

 

現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント   (11/23/2008) 

 ジョアンナ・ロスマン  オーム社  \3,200

 最近以外と多くのプロジェクトマネジメント関連書籍が出版されているのですが、これは比較的面白かったのでご紹介です。

 現場開発者のためとうたっているとおり、開発者の視点で書かれたこの書籍は、比較的実践的内容が書かれています。ちょっと文字が多いのが難点ですが、それでも開発の各シチュエーション毎に起きがちな問題、その原因、その対処と具体的方法、ならびにそれらのシチュエーションにおけるマネジメントの考え方や技法が詳細に説明されており、その内容は比較的簡潔かつ妥当なものと思います。ちょっと分量が多く全体を理解する、といった目的には利用しにくいように思うのですが、局面局面での困難に対してヒントとなることは間違いありません。どちらかといえばプロジェクトマネージャ初心者よりも経験者や実務者の方がヒントとなると思いますが、初心者が勉強にならないこともありません。

 ということで、プロジェクトマネジメントについて実務上悩んでいる方に。