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カリスマ体育教師の常勝教育  (2/15/2009) 

 原田隆史  日経BP社  \1,400

 通常はこの手の本は読まないのですが、下の本(ビジネスマンのための「読書力」養成講座)で勧めていたため読んでみました。しかしこれが意外と面白かったので、ご紹介です。

 著者は元中学教師の方ですが、独自の理論で荒れた中学校を建て直し、陸上の常勝校に変えた実績を持たれています。この本ではその教育の考え方、実践した内容を克明に記録したものであり、荒れた心を持つ人間をどのように立て直すかという点で非常に面白い考え方でした。もちろん精神論だけではなくきちんとした理論に基づいており、当たり前のことを当たり前に実践することの重要性と、それをいかにして実践させるかという技術や手法が非常に参考になりました。

 この方は現在大学でこういった教育のあり方を研究しているだけでなく、ワタミやユニクロなどの人材教育コンサルタントをつとめているようであり、その考え方や手法は企業にも導入されているようです。私はかならずしもこの方法がよいとは思いませんが、人を育成する一つのヒントになることは間違いありません。

 ということで、モチベーションの低い部下と自分を再教育したい方に。

 

ビジネスマンのための「読書力」養成講座  (2/8/2009) 

 小宮一慶  ディスカヴァー  \1,000

 通常はあまりこの手の本は読まないのですが、風邪に疲れたときに読んでみたらちょっと拾いモノだったのでご紹介です。

 この本はその名の通り、読書に関するテクニックやヒントを教えてくれる本です。この手の本は経験談や成功談臭いのが多いのであまり好きではなかったのですが、この本は意外と面白いと思いました。私自身の読み方とは異なる部分もあるのですが、それでも本を読むということが論理性を育む手段となること、本には読み方があること、速読できる理由などが結構参考になりました。逆に学歴と経験から考えると、この手の読み方が出来る背景には知能の高さが必要という、私自身が常々疑問に思っていることを証明している可能性も否定は出来ませんが。

 それでもそれぞれの方法や考え方は比較的参考に出来ると思いますし、なにより本そのものの値段が安いのが気に入りました。電車の中でそれこそ読めますし、つまらないから途中で放棄、でも痛手は少ないと思います。この方の読書経験に基づいてお勧めの本もいろいろと提示してありますので、その意味でも参考になる部分があるかも知れません。私自身、その中で読んでない本をこれから読もうと思いました。

 ということで、今更ながら本の読み方を知りたい方に。