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■新型インフルエンザ対策書籍   (5/3/2009) 

企業のための新型インフルエンザ対策マニュアル  和田耕治  東洋経済新報社  \2,000
パンデミック・フルー 新型 インフルエンザ Xデー ハンドブック  岡田晴恵  講談社  \1,050
新型インフルエンザ・クライシス  外岡立人  岩波書店  \504
H5N1-強毒性新型 インフルエンザウィルス日本上陸のシナリオ  岡田晴恵  ダイヤモンド社  \1,680

 今の時期ですのでとりあえず復習しましたが、それなりに意味があるのでご紹介です。

 これ以上なにを説明すればいいのかと言うぐらい詳細な報道がなされていますが、パンデミックの可能性が世界中で高まっており、WHOもそのフェーズを最高位の6にまで引き上げそうな状況です。パンデミックそのものをどうにかすることは我々には出来ませんが、少なくともその対策を講じることによって近親者を守ることぐらいであれば可能かも知れません。その指針となるかどうかはわかりませんが、とりあえず現在販売している書籍をざっと読んでみました。

 もちろんどの本も前回パンデミックが恐れられた鳥インフルエンザをベースに書かれていますので、現在のインフルエンザA型(豚インフルエンザ)について適切な内容とはいえません。さらに最近のテレビでは詳細な報道がなされていますので、それ以上の情報がないかも知れません。しかし我々が今後準備すべきことは十分に理解できますし、準備品のチェックリスト等も役立ちます。となると、1冊程度は読んだ方が参考にはなりますし、小さいお子さんがいるご家庭ではよりその必要性は高まると思われます。

 中には小説まであるためすべてがお勧めとはいきませんが、上記の並び順で読む価値は高いと思います。この時代だからこそ、有事の際の被災確率を下げる意味でお好きな方はお読みいただくとよいかもしれません。

 ということで、万が一の準備として読んでみる価値はあります。

 

「20円」で世界をつなぐ仕事   (5/3/2009) 

 小暮真久  日本能率協会マネジメントセンター  \1,400

 今はやりの社会起業家に関する本ですが、内容的に面白かったのでご紹介です。

 社会起業家とは、社会的問題の解決を目的に事業を行うものであり、基本的にはボランティアではなく収益事業を行う点が特徴といえます。社会的企業とは収益事業という認識がないとボランティアと間違えられ、その起業家が報酬得ることに拒否反応が生まれたりするのですが、そのあたりを上手に説明しているのがこの本といえます。

 著者は元マッキンゼーのコンサルタントだけに、内容は論理的で説得力があります。私自身社会企業そのものには興味を持っていたのですが、その姿勢や実態、そして今後の展開を考える上で非常に参考になる内容といえました。この方が主催している「TABLE FOR TWO」という団体とその問題解決のあり方がいかにもコンサルタント風で、本当に面白く感じられる本でした。こういった組織の必要性と、従来の収益企業の社会貢献活動の重要性を再度考えるキッカケには確実になると思える本でした。

 ということで、社会起業家に関してその意味合いを知りたい方に。