【草場会 忘年会】
楽しい方々のお集まりである草場会に、今回もお招きいただき参加させていただきました。年末のお忙しい中、この企画を催していただいた主催者のN様、本当にありがとうございました。またフィクサーのK様、ならびに全体をコーディネイトしていただいたK様(還暦、おめでとうございます!)、本当にありがとうございました。またご出席いただきました皆様、本当に楽しい時間をありがとうございました。
今回はあこがれのK先生とお会いできたこと、これが今回最高の経験でした。かの昔、私が初期の本を執筆したとき、師匠の言いつけでDTP(Desk Top Publishing)ソフトを利用して印刷用の判まで作ることになりました。執筆だけではなかったため非常に苦労したのですが、そのときに利用したDTPソフトが、アスキーから販売されていたJGでした。
このソフトはNECの98シリーズで動くものでしたが、プロ向きの作業ができるデザイン重視のソフトでした。しかし多機能のため解説書が必須であり、そこで利用させていただいたのがK先生のシステム研究所が執筆された解説書でした。K先生は当時のPC利用者にとってはあこがれの存在であり、PC黎明期の偉人といえます。その方に今回お会いし、直接お話しできたことがすごく収穫でした。ともあれ20年前の自分に戻ってしまったため、尊敬する方と目を合わせることができず、本当に失礼をしてしまいました。
また今回は中国からのRさんがいらしていましたが、日本語の上手さにやはり驚かされました。好きな国の言葉だから一生懸命勉強した、とおっしゃっていましたが、その勉強期間にビックリ!たった2年であそこまで話せるのですから、本当にその努力と才能が素晴らしいと思いました。我々もその熱心さを学ばなければなりませんし、コミュニケーションの原点はやはり会話であると強く感じさせられました。同時に日本語は特殊な言語ではない、となれば、国際化の中で我々は再び開国し、その中で新しい社会を築いていかなければならないということを痛感しました。
クラウドの流れが強い現在、IT業界、特にビジネス系のシステムは大変革の予兆を見せています。企業の投資状況はやや上向きですが、決して楽観できる状態ではありません。もちろん国民総背番号制という膨大な特需が見え隠れし、それにすがってIT業界全体が延命できる可能性もありますが、これではますます世界との競争に負けてしまいます。
不便なことが便利になる。これが進歩です。できないことができるようになる。これも進歩です。となれば、我々は人類の進歩のため、たくさんの努力ができるはずですし、その源泉は高度IT化を実現できている日本のITエンジニアの頭の中にあるはずです。皆様の頭を鍛え、来るべきITの未来に向かって、一緒に歩みを進められることを心から願っております。
ということで、本当に皆様ありがとうございました。皆様のご多幸と、良い年をお迎えいただけることを心から願っております。