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 August Third Week

 8月第3週目のWeekly reportです。

 例年のように盆休みの帰省/帰京ラッシュがありましたが、今年はやはり燃料高騰の折から車での移動を避け、電車や飛行機での移動が多かったようです。したがって高速道路の渋滞は、例年よりも幾分かましだったようです。

 盆休みの帰省は、なにより都会に集中した人口の様相を物語ります。帰省でラッシュが起きるほど、多くの人は関東近県出身ではないのでしょう。とすれば、やはり現在の、東京一極集中という不自然な事実が見えてきます。

 多くの仕事が相互に関連するからこそ、東京に仕事が集まってしまいます。もちろん国の中枢が東京にあるため、許認可の多くをとりやすく公共の仕事もある、ということで東京への集中が起きるのかもししれません。しかしながらそれらの多くは、人との折衝やドキュメントワークといった物理的制約が産み出したもののはずです。つまり昔のビジネスインフラを前提としているのです。
 現在それらの多くの仕事は、ネットを利用したIT環境で済ませられます。逆のことを言えば、ネットを使えば仕事の多くは集中しなくて良くなるはずです。逆に多くの製造業は、日本中の地方に展開しています。場合によっては海外に展開し、その商品を陸路/空路を使って首都圏に集めます。考えようによっては、非常に無駄が多いシステムを我々は作り出してしまっているのかも知れません。

 出来るだけ多くの業務をIT化し、それをもって業務を完全にこなしていく。そうであれば物理的な集中ではなく、論理的な集中で業務をこなすことが可能になります。東京の会社の広告企画をネットミーティングで、札幌の広告会社と取り決めます。そのアイディアを元に大分のデザイナーと鳥取のコピーライターがとりまとめ、ネットでデータをやりとりする。その結果を基に高知でWeb向けコンテンツを作成し、印刷物は神奈川で印刷して東京に届ける。これであれば、地方経済も活性化し、同時に東京の一極集中は防げます。それどころか地産地消が進み、東京のCO2排出量も相対的に減らせるだけでなく、関東一円に緑を多くできます。生活の質は上がり、ラッシュはなくなり、環境を選んだ仕事ができる。これが素敵な未来の姿かも知れません。

 沖縄の温度は、東京か大阪の温度より低い。この事実を胸に、CO2を削減し、無駄なエネルギーを使わず、ヒートアイランドをなくし、ゆとりのある社会で心の負担を減らすことを考える必要があります。

 一極集中を解消するために、本気でITを利用した日本の再建を行う時期に来ているのかもしれません。

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 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・製薬各社、インドで攻勢 人口増で市場急拡大
・新入社員、最大の悩みは 「仕事継続に不安」59%
・転機の魚養殖 走る企業・揺れる産地 投資、マグロに偏る
・小型デジカメ苦戦 価格下落と円高直撃 生き残りへ商品力競う
・システム統合ひと山越え 三菱東京UFJ銀 混乱なく
・サン、サブプラの波に沈む 米IT企業で一人負け
・携帯OS 2陣営激突 シンビアン・リモ
・音を操るマジシャン ソニー 全方向スピーカー
・CTC、金融向けソフト グリッドコンピューティング
・ベルリッツ、新興国で攻勢 ロシア・来月にも再進出 中国・留学指導を拡充
・乗車券「ピタパ」韓国で発行 スルッとKANSAI
・ADSL「安さ」頼み アッカ 固定・携帯融合カギ
・国際情報五輪 あすエジプトで開幕 IT人材底上げに一役 NTTデータ支援
・マンション"氷河期"襲来 サブプラ打撃、アーバンコーポも破綻

 さて来週は、どんな一週間なのでしょうか。