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Weekly report
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 September First Week

 9月第1週目のWeekly reportです。

 今週は各地で大雨のニュースが続き、各地で大きな被害がでています。冷夏と豪雨という従来はあり得なかった組み合わせが、気象の異常性をより強く感じさせます。なぜなら基本的に雨は 、暖かく水蒸気をたくさん含んだ空気が上空に上がることで雲をつく るために発生します。より暑い日差しは池や川を急激に暖め、ものすごく湿った熱い空気を短時間で上昇させ、これが上空で積乱雲を産み出し て雷雨になります。冷夏ということはそのパワーが落ちるということを意味するはずなのに、実際はより強い積乱雲で豪雨が起きています。
 さらにその場所が特定できない、豪雨の後にものすごくよい天気が半日続き晩にまた雨と、天候を取り巻く環境の急変に驚きます。気象庁も、正直さじを投げている感があります。警報が出ていても思いっきり晴れたり、場所もずれたりと、まったく予報があてになりません。もっともこの豪雨ですので、傘が役立つ保証はないですし、落雷を考えるとさっさと喫茶店かコンビニに非難することの方がずっと合理的かも知れませんが。

 このような天候の激変は、河川の増水だけでなく、このところ多くの都市型の水害も引き起こしています。河川が増水し、堤防や護岸が決壊することは昔からありましたし、都市部の発達は水害との戦いである、といっても過言でないぐらい、多くの河川の氾濫が日本では見られてきました。しかし近年では工事技術と素材の発達によって、これらの河川の大規模な氾濫は年々減少しており、台風の時などごく一時的な現象になったように感じます。

 ところがこの1〜2年、都市型水害といわれる新しい水害が生まれるようになりました。河川等がない都市部や市街地で水の氾濫起きる。過去では想定しなかったことです。

 その原因の一つが、道路や地面の舗装が上げられます。幹線道路は昔から舗装されていましたが、それでも市街地では多くの空き地があり、ちょっとした住宅街に入ればそこは砂利道でした。雨の後では今ではほとんど見かけない水たまりを見ましたし、どこからか飛んできたアメンボが水たまりを泳ぐ姿を普通に見ることが出来ました。しかし都市化の進行とともに道は舗装され、多くの空き地は駐車場へと様代わりします。その結果地面の保水力が低下し、ちょっとした雨でも側溝や下水に大量に水が流れ込み、その容量を超えた瞬間に水が氾濫します。
 もうひとつは当然雨量の問題。都市化によりより熱された湿った空気が上空にたまり、それが集中豪雨の形で降り注ぎます。これまでの気象条件をもとに下水道や側溝の仕様がきまっていますが、その許容量を超える雨量が一夏に何度も降り注ぎます。一時間に100mmの雨なんて今まで聞いたことがありませんが、それが数日にわたって降り注ぐのがこのところの気象事情です。

 地球温暖化が急速に進んでいる現在、気象条件の変化を留める方法を見つけることは容易ではありません。だからこそ、現在起きている事象を今後の常態と考え、その対策を講じることが大切になります。地下には光ファイバーや中継器をはじめとしたたくさんのITインフラが眠っていますし、それらのおかげで安全で豊かな社会生活を我々は営んでいます。だからこそ、それらをいかに守り不断の状態を構築するか、この変化する環境の中で我々IT技術者に課せられた課題は極めて重いことを忘れてはなりません。

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 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・冷房設定温度1度上げ 透明フィルム、赤外線だけ反射 住友スリーエム
・ディーゼル車欧州販売にブレーキ ガソリンより軽油高く 日本勢、戦略に影響も
・缶入りチキンラーメン 日清食品、災害備蓄向け 自治体に10万個寄贈
・駐輪場入出庫 1分で2.5台 JFIエンジ ICタグ活用
・ペットボトル回収再使用 再利用より環境負荷小さく 京急百貨店とヨーカ堂
・SEの厳しさ あえて体験 効果的学生インターン 日立システム
・乗用車、国内34年ぶり改訂 トヨタ値上げ 「車離れ回避」
・インドITインフォシス 英コンサルを買収 欧米で提案力強化
・創建ホームズ再生法 負債338億円 住宅需要落ち込み
・コマツ逆風に挑む GPS先兵、敵地侵入 キャタピラーのユーザーも導入
・無料で聞かせ、ネットで利益 レコード業界の「革命」
・エコグッズ 派手に便利に
・盗聴・盗撮機、20秒で発見 電磁波発信源を特定 大成建設が装置
・森ビル、上海の超高層ビル完成 外資系の入居進まず

 さて来週は、どんな一週間なのでしょうか。