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Weekly report
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 October First Week

 10月第1週目のWeekly reportです。

 今年も早、第4コーナーを回りました。毎年思うのですが、「光陰ロケットの如し」という感じで日々の早さをものすごく感じる毎日です。

 さてホームページの更新を、一週間さぼってしまいました。土曜日にセミナーがあっただけでなく、その後も諸事雑事が山積しており、ある程度の更新をしようと思ったものの結局アップすることができませんでした。未更新のホームページを御訪問いただき空振された皆様、本当に申し訳ありませんでした。

 さて金曜日のことですが、クライアントへ向かうため近隣の横浜線の駅に向かいました。階段を上り、改札へ。しかしその人混みに、一瞬足が止まりました。そうです、人身事故で電車が止まっていたのです。本来は折り返し電車に座る予定でしたが、午前7時まで運休で電車そのものが動いていません。、仕方がないので、やっと動きだし駅に到着した超満員電車に乗り込みました。その混むこと混むこと...久しぶりに30年前の小田急線の混雑を思い出しました。(当時予備校に通っていた私は、月に一度はドアのガラス窓が割れるのを目撃しておりましたし、小柄な女の人が体を宙に浮かせて、ナナメに立っている(浮かんでいる?)姿に驚くこともありました。)

 その混雑する電車の中で感じたことは、情報の必要性です。多くの方が混雑する電車の中やホームにおいて携帯を開き、メールで遅刻することを誰かに伝えています。逆に駅の放送は画一的であり、「電車は続いてきます。無理して乗らないように。」といった一本調子の情報しか提供してくれません。そりゃ都会ですから、電車が一日に1本ということはないでしょうから、続いて来るに決まっています。我々が知りたいのは、その電車が今どこにいて、どの程度の混み具合で、どのぐらいの人数は乗れそうか、その電車は目的の駅に何分頃に着く可能性があるのか、といった情報が知りたいのです。さらには迂回の方法で一番望ましい方法を教えて欲しいのです。

 「そんなものを作ることは不可能だ」と考えず、なぜこういった仕組みができないのか、逆にどういう仕組みがあったら皆便利になるのだろうと考えると、さまざまなヒントが湧きます。例えば多くの通勤客は、携帯電話を持っています。キャリアはたかだか5〜6社しかありませんから、それらの共通の仕組みを使ってその駅の電車待ちの客に次の電車はどの駅にいるのか、その電車ではどの程度の乗車率なのか、さらには降車客がどの程度いるのかを配信できないのでしょうか。
 「降車客の数を見込むのは出来ない。」と考えず、出来る方法を考えてみましょう。たとえば通勤客の多くは定期タイプのSuicaをもっています。となると、どこの駅からどこの駅に向かっているかの情報は基本的につかめます。となると、その情報をもとに降車客の数を見込むことも、現実的には可能なのです。それどころかそれらの仕組みを組み合わせれば、混雑を平準化する最適なルートをコンピュータが自動的に判断し、それぞれの客の携帯電話に情報を送る仕組みも作れることになるのです。

 「そんなこといったって、鉄道会社はそのような仕組みに多額の投資はしないはず」と思われると思います。もちろん鉄道会社だけが利用するのであれば、一社あたりのコストは高まります。しかし上記の仕組みを拡大解釈すれば、広域災害時に最適なルートを送るしくみに転用できますし、となれば日本全国で利用可能です。携帯にGPSが普通についてくる時代、政府がその程度のシステムを作ったって、何ら不思議はありませんし、必要のないシステム更新に何十億ものお金を投資するより、ずっとましではないでしょうか。

 不可能を可能にする。これがテクノロジストの仕事のはずです。自分が便利になることは、きっと他人も便利にさせます。我々はより多くの不便を常に認識し、すこしでも便利にするITを利用したアイディアを浮かべ続けなければなりません。 

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 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・微少バネ 紙より細く ファインパーツ ミクロの「工具」手作り
・米サン 日本での事業迷走 話題の新製品投入大幅遅れ
・PFI刑務所運営開始 島根・浜田 大林組など出資 総額922億円
・インドネシアで鳥インフルエンザワクチン 開発計画が「赤信号」
・地酢美酒が宇 予測・解析 みずほ情報総研 自治体に対策提案
・部品産業逆風下の苦闘 ヨロズ、系列解体バネ
・グーグル携帯「アンドロイド」搭載 国内携帯各社は二の足 事業構造変革に不安も
・オリエント時計にTOB エプソンが完全子会社化
・人気車種の福祉車両 「トッポ」や「ランエボ」 営業体制も整備
・ICタグに温湿度計 アイニックス 位置情報も取得
・ソニー・エリクソン アップルと再戦 コピー防止機能無し音楽配信
・酒類大手、原酒調達に悩む 「事故米」で原料把握の難しさ露呈
・ツェッチェ「マジック」 風前の灯火 ダイムラー、クライスラー全株売却へ 

 さて来週は、どんな一週間なのでしょうか。