先週末から四日ほど、韓国に行ってきました。特に私には差別感情はないのですが、日本での情報を聞く限り、韓国人の日本人に対する差別意識は高いんだろうな、と思っていました。正直、街中で不快な思いをするんであろうと想像していました。
私は常に、米国、欧州、中国、インド、そして韓国を比較しても、これだけ密で信頼性の高い水準の情報技術環境を生活環境全体に普及させているのは、日本だけだと申し上げています。さらに日本人そのものの情報リテラシーが極めて高く、当たり前のようにすべてを使いこなしている国民であるとことを力説しています。例えば、2007年3月18日に起きたPASMO革命の実際や、病院や駅で見られる当たり前の風景の不思議さを例に挙げ、これらは決して当たり前の事ではないこと、同時にそれに気づきその価値を生かすアイディアが必要なことを力説してきました。それが起きており、それが当たり前なのは世界で日本だけであると申し上げてきたです。
ところが、今回韓国の現状を目の当たりにし、私の考えが揺らいだのは事実です。なぜなら、かの国と我が国の距離は思ったより開いていなかったのです。むしろ、ひょっとすると、追い越されている部分もあるかもしれないと思わされました。正直まだ、考えはまとまりませんが、現状の韓国の姿を、我々は知っておいても損はありません。変なプライドを捨てて現実に目を向ければ、かの国から学ぶべきものがたくさんあるように思うのです。その結果として、かの国と我々の違いがわかるでしょうし、それは我々のアドバンテージを再発見することにもつながる可能性があるのです。したがって今回は少し、韓国の見聞録をご紹介したいと思います。
■韓国のIT状況
・デジタルサイネージ化が進んでいる
・地下鉄駅構内には、地図情報をデジタルサイネージの双方向サービスとして提供