★書名をクリックすると、amazon.co.jpにリンクされます。購入される方はどうぞ。
■プレゼンテーション Zen (10/12/2009)
ガー・レイノルズ ピアソン・エデュケーション \2,300
何気なく手に取った1冊なのですが、非常に面白かったのでご紹介です。
この本はそのタイトル通り、プレゼンテーションに関する本です。しかしこれまでの類書と異なり、かなり本質をついた、きちんとした本です。プレゼンテーションの基本的な考え方からその作成方法まで、あらゆる手続きを具体的に説明してくれます。またいわゆるノウハウ本ではなく、それぞれの本質についてきちんと触れた本ですので、内容が本当に素晴らしいものとなっています。さらに例示してあるプレゼンテーション資料のできがよく、これほどシンプルで訴えかける資料は見たことがない、といっても過言ではありません。日本企業のプレゼンテーションが、以下に壁新聞的な紙芝居であるかに気づかされます。
私自身、自分自身のプレゼンテーションの考え方を見直したところもありますし、一つ一つに納得しながら先を読み進めることが出来ました。
ということで、プレゼンテーションについて、改めて学んでみたい方に。必読!
■頂きはどこにある? (9/13/2009) 
スペンサー・ジョンソン
扶桑社 \933
10年ほど前のベストセラー、「チーズはどこへ消えた?」の著者である、スペンサー・ジョンソンの最新作なのでご紹介いたします。
「チーズはどこへ消えた」同様、変化の中でその道を迷いつつあるビジネスパーソンに向けた、寓話風の人生訓です。しかし前著同様、やっぱり私には理解不能でした...「チーズはどこへ消えた」を読んだ私の仲間に共通していたのは、その本の中のネズミのように消えたチーズの再出現をまったり待機したりという行動規範がないことでした。むしろチーズがあっても、すぐに飽きて次のチーズを探し出すのが我々の特性のようであり、その問題意識そのものが存在しないのでなぜあの本がベストセラーになったのかまったくわかりませんでした。(当たり前じゃない、見たいな話しですから。)
今回の本も同様であり、人生山あり谷ありの連続であることを知っていますし、そこで傲慢さや思いこみがその足場を失わせることはわかってしまっているのです。したがってこの本のメッセージがあまりに当たり前すぎて、ピンと来ないというのが実感です。逆に平坦なチャンスのない毎日と思っている方が世の中に本当にたくさんいるのか、疑問を持ってしまいました...
ということで、人生山あり谷ありということを、まったく知らない方に。