★書名をクリックすると、amazon.co.jpにリンクされます。購入される方はどうぞ。
■ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 (1/10/2010)
堀江貴文、西村博之 集英社 \952
以前ざっと読んだときに気になっていたので、再度読み返してみましたが、ちょっと面白いところもあったのでご紹介です。
ある意味ネガティブなイメージがあるお二人(元ライブドアCEO、元2ちゃんねる管理人)ですが、常識にとらわれない非まじめな視点で様々なことを論じており、興味深い本といえます。そのテーマは多岐にわたりますし、ある意味社会的常識から逸脱したものの見方が多いため、固い方には受け入れ難い本と思いますし、若者にとってなにか意味のある本とも思えません。しかしさすがに世に功績を残した方だけ会って、いくつかのものの見方や考え方は参考になりましたし、考えさせられました。また教育やITなど私も同じ考え方をしている部分があったため、多少の驚きと世界を違う視点で見ることのおもしろさを確認することも出来ました。
参考になったのは、コミュニケーション能力があれば格差も金も関係ないという考え方であり、コミュニケーション能力に欠けた私は考えさせられるテーマでした。私自身に内在するジレンマの原因がコミュニケーション能力の欠如と思っていますので、それが私自身を苦しめているというのはちょっと面白く感じました。
ということで、非まじめなヒントを得たい方は、読む価値があるかもしれません。
■大人げない大人になれ! (11/29/2009)
成毛眞 ダイヤモンド社 \1,429
正直著者の方があまり好きではなかったので逡巡したのですが、読んでみると結構面白かったのでご紹介です。
ご存じの通り著者の成毛氏は、もとマイクロソフト日本法人の社長であり、Windowsの普及の際に辣腕をふるった方です。その後突然の辞任には驚きましたが、日本屈指の経営者であることは間違いありません。その方が若者に向けて書かれた本がこの本であり、成毛氏の人となりと同時に考え方がよくわかる本といえます。
内容的には若者に向けた人生訓ですが、内容的には説教臭くなく、同意できるところも多く非常に面白く読ませていただきました。黎明期のソフトウェア業界の熱さやマイクロソフトの怪しさなどを久しぶりに見ることが出来ましたし、その熱さが今もIT業は持ち続けているのかを考えさせられました。私自身が大人になれない未熟親父ですので、成毛氏の主張も非常に理解できましたし、それがこの難しい時代で何かをなすためには最低限必要であることは確認できました。
ということで、大人になりきれない、大人になりたくない皆様へお勧め。