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■JAPANESE MAKERS: 日本の「新」モノづくり列伝 (5/20/2013) 

草g洋平 学研マーケティング \1.365
海潜亭の開業に伴って時間が無くなり、ついつい更新が遅れました。久々の再開です!
さてこの本ですが、日本の新しいモノづくりの紹介本です。とはいえいわゆる工場や生産現場の新手法の話ではなく、日本で生まれている新しい観点・感性のものづくりについて紹介してくれます。内容的には「人が乗れる巨大ロボット:水道橋重工・クラタス」だとか「鉛筆彫刻」など、多くのメディアで紹介されたものが多いのですが、それでも製作者の思いや発想がインタビュー形式できちんと表現されています。
内容的には、面白いの一言!船大工が作ったマホガニーの自転車や人が乗れるロボットなど、製作者の想いや発想の素晴らしさ、さらにそれを実現する技術の素晴らしさを知ることができます。常識を盲信することの危険さや、発想を実現するためのアプローチや手段を探す大切さ、そしてなによりその面白さを追求している姿勢が私には素晴らしく感じられました。
ということで、日本が誇るモノ作りのイノベーターの発想の素晴らしさを感じたい方に!
■「機動戦士ガンダム」の巨大基地をつくる! (4/23/2012) 




前田建設工業株式会社 幻冬舎 \2,100
ついに出ました! 前田建設ファンタジー営業部、待望の続編です!!
ホームページでは公開されていましたが、そのシリーズ第3弾がやっと今回書籍として発行されました。これまでもマジンガーZや銀河鉄道999のようなアニメなどの空想世界に登場する建築物が実際に発注された前提で、前田建設を中心とした様々な方々が設計と見積を行うこのシリーズの最新刊となります。今回の舞台はガンダムのジャブローという基地であり、ガンダムおたくのみならずすべてのエンジニアが本当に楽しめる内容で仕上がっています。
内容的にはあいかわらずテンポよくキレのいいギャグで読者を飽きさせない内容となっており、時間を忘れて没頭できます。特に今回の内容は、土木建築のなかでいかに情報技術が利用されているかを詳細に知ることが出来、我々ITエンジニアも十分に楽しめる内容になっています。建設の世界では設計をCADで行うだけではなく、構造の分析や試験、あるいは建設機器の安全コントロールなどにもITがフル活用されており、現実のすごさを知ることが出来ます。その中で相変わらずに日本の有名企業の方々が無償(?)で積極参加されており、面白さの追求のために設計方法の検討や建物の詳細について情熱を傾けている姿が、本当に楽しく感じられます。
ということで、プロジェクトマネジメント、並びにITの未来を考えてみたい方、もちろんいうに及ばずガンダムオタクの方に、超お勧め! また絶版となっていた旧作(1、2話)も文庫版で復刊されましたので、ご興味のある方はご一緒に一読ください!!