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俺のイタリアン、俺のフレンチ  (6/13/2013) 

 坂本孝  商業界  \1.575

 最近巷で大人気の、「俺の〜」シリーズの店舗を仕掛ける、もとブックオフの社長である坂本孝氏の著書です。この本は「俺の〜」シリーズの飲食店の仰天するコンセプト、それを考え出した坂本氏のビジネスノウハウ満載の本です。タイトルに惹かれて買ってみましたが、いやぁ結構大当たりの書籍でした。

 ご存じの方も多いと思いますが、タイトルにある「俺のイタリアン」「俺のフレンチ」は銀座8丁目界隈で大人気の立ち食いレストランであり、最近のグルメ番組や様々な雑誌で紹介されているため、一度は訪れてみたいと思っていた店でした。この本はその店舗が生まれた理由から始まり、この店がなぜ一流シェフが一流の材料を使っても安く商品を提供できるのか、さらにそれがどうして可能なのかを理念と手法、ならびに係数を利用して丁寧に説明してくれる本です。日頃から「非まじめ」を提唱している私でも、さすがにこんな考えを持ったことはありませんでしたし,それを実戦しドミナント戦略を展開されている実例がこれほど説得力ある内容とは思いませんでした。

 例は飲食店であっても、ビジネスの基本と係数の考え方、ならびに常識的なビジネスの危険な部分を教えてもらった気になりましたし、自らへの戒めにもなりました。この著者の坂本氏ですが、経営の神様である京セラの稲盛和夫氏が主催する盛和塾の塾生だそうであり、間接的に稲盛氏の経営理念に触れることも出来ます。

 ということで、興味半分でビジネスの神髄を知りたい方に、お勧め!

 

金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?  (6/13/2013) 

 堀江貴文  徳間書店  \1,260

 先日出所された堀江氏の本ですが、ちょっと面白かったのでご紹介です。

 この本、堀江氏が今後発展が期待できるビジネスのヒントを集めたものであり、タイトル通りお金持ちになるヒントといえます。全部で100以上のアイディアが出ていますが、それについては私はそれほど面白くありませんでした。(企業をしたい、あるいは新しいビジネスを考えたい方には、間違いなくヒントになると思いますが。)ただしそれぞれの章の間に挟んである読者と堀江氏のQ&Aが非常に面白く、堀江氏の考え方や人となりが私には面白く感じました。世間の常識にそまらず自身の尺度ですべてを考えることや、合理性のない、あるいは思い込み以外の何者でもない質問に対してははっきり否定をするなど、堀江氏のビジネスの観点がはっきりと読み取れます。私自身堀江氏は好きではありませんが、考え方や行動に共通点や共感できる点が多かったのは、ある意味収穫だったように思います。

 ということで建前の理由としてはビジネスのヒントとして、ホントの理由としては合理的な観点を知りたい方にお勧め。