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■未来に先回りする思考法 (4/21/2019)


佐藤航陽 ディスカヴァー21 \1,728
ちょっと古い本のようですが、面白かったしAmazon
Kindleで半分ぐらいを無料で読めるようですからご紹介です。
内容的には私が普段講座で申し上げているとおりのことであり、同じような考え方をされる方はいるんだと感心させられました。技術の未来を考える場合、ある時点ではなく線を結んで考える、必要性が新しい技術を生む、技術が産業や国家の垣根を溶かすなど、普段の私とまったく同じ考えをお持ちのようであり、非常に納得できると同時にさらなる視点を得られたように思います。資本から価値に世界の重心が変わるといった考えは非常に納得できますし、私も喧伝しているように国家そのもののあり方も大きく変わるという点は、非常に論理的で説得力があるように思いました。
第4章の[未来に先回りする意思決定方法」は、私自身の考えを裏付け整理されたと同時に、新たなる考えも得られたように思います。効率化を重ねることは未来への最適解ではない、というのはまったく同意できますし、無駄と思えても価値あることを行うことが未来を作ることというのは本当に大切と思います。「常に原理から考える」「テクノロジーの現在地を知る」など私も守っている考えも会えれば、「ロジカルシンキングを疑う」の中の「ロジックはその人がかき集められる情報の範囲に依存する」という考えは、本当に面白く説得力があると思いました。
ということで、これから役立つ私も実践している思考法を知りたい方に。
■バカとつき合うな (12/3/2018) 


堀江貴文 西野亮廣 徳間書店 \1,404
タイトルは非常に過激なのですが、書かれていることは普段私が思っていることにかなり近かったので非常に共感を持って読むことできましたのでご紹介です。
最近本当に自分自身で自覚するのですが、昔から私を自分勝手でわがままと思っていらっしゃる方は少なくありません。自分としては当たり前のことを行っているだけであり、きわめて常識的と考えてきましたが、どうもその考え方は一般的ではないこと
はいつの日からか気づいていました。昔から「ネクタイは仕事をしない、スーツは仕事と関係ない」と言い続けてきましたし、「無意味な会議は時間の無駄」「いらないドキュメントはゴミよりたちが悪い」などと放言してよく怒られてきました。自分としては何故怒られなければならないのか不思議でしたが、その疑問に答えてくれたのがこの本です。
私自身が心掛けていることですが、「悪いバカとはつきあわない」理由が明確に記されています。この本にも書かれていますが、私もバカが二種類いると思っています。悪いバカとは無思考で怠惰な人間をさしますし、ある意味常識やルールに縛られた人間をさします。何も考えず今までの常識に従い、それを盲信的に他者にも強要する人間が悪いバカです。それに対して結果を考えず行動を始めたり、常識やルールをいちいち疑い、予測より行動を重視するのが良いバカです。私はバカですが、常に良いバカであろうとしていますし、この歳になってもなにかしら新しいことに取り組むようにしています。
この本では、ホリエモンこと堀江貴文氏と芸人の西野亮廣氏の考えを相互に述べた物ですが、非常にクリアに悪いバカの弊害とそれに従う無意味さを軽快に説明してくれています。内容は常識的にいうと過激の一言ですが、私にとっては当たり前の事が多かったように思います。逆に自分がいかに常識に縛れているのか、それを解決するためにどのように考えていくべきかがすごく明確になったように思いました。
ということで、自分がバカであることに気づいており、良いバカになりたい方にお勧め。